【2025年必見】microSD Expressとは？その特徴・使い道・メリット・デメリットを徹底解説！Switch 2にも必須！

「Nintendo Switch 2」への対応にも予定されてる、microSDカードの進化系として注目を集めている「microSD Express」。

高速データ転送を可能にしたこの新しいメモリーカードは、今後のテクノロジーに大きな影響を与える存在として、特にゲーム機やモバイルデバイスでの活用が期待されています。

今回は、microSD Expressの特徴、使い道、メリット・デメリットについてわかりやすく解説し、さらに「Nintendo Switch 2」への対応にも触れていきます。

microSD Expressとは？

まず、microSD Expressとは何かを簡単に説明しましょう。

microSD Expressは、従来のmicroSDカードのサイズと形状を維持しながら、最新のPCI Express（PCIe）およびNVMeプロトコルを搭載した新世代のメモリーカードです。

従来のmicroSDカードは、データ転送速度が限られていましたが、microSD Expressはその限界を大きく超え、最大で1GB/秒以上の転送速度を実現しています。

これにより、4K・8K動画の保存や、ゲームデータの高速読み込み・書き込みが可能になり、特にエンターテインメントやプロフェッショナルな作業での使用が期待されています。

まずは、通常のSDカードとmicroSD Expressの違いについて、わかりやすく解説します。

1. 転送速度の違い

SDカード（通常のSDカード、microSDカード）:
従来のSDカードは、データ転送速度が最大で100MB/s～300MB/s程度です。これでも日常的な用途には十分ですが、大容量のデータを高速に扱うのには限界があります。
microSD Express:
microSD Expressは、最新のPCI Express（PCIe）技術を搭載しており、最大で1GB/秒以上、最新技術では2GB/秒の転送速度を実現しています。この速度により、大容量のデータや4K・8K動画の保存、ゲームデータの読み書きが格段に速くなります。

2. インターフェースの違い

SDカード:
SDカードは、標準的なSDインターフェース（SDAインターフェース）を使用しています。このインターフェースでは、データ転送速度に限界があり、大容量のデータを扱うのには適していません。
microSD Express:
microSD Expressは、PCIeおよびNVMe（Non-Volatile Memory Express）インターフェースを採用しており、これにより高速なデータ転送が可能となります。この新しいインターフェースにより、大容量データの高速読み込み・書き込みが実現します。

3. 容量の違い

SDカード:
通常のSDカードは、最大容量が128GB～1TB程度のものがあります。普及している容量帯は32GBや64GBですが、データ転送速度には限界があるため、大容量データの高速転送には向いていません。
microSD Express:
microSD Expressは、より高いデータ転送速度に対応し、最大で1TB以上の容量をサポートするものも登場しています。大容量のデータを扱うプロフェッショナル用途にも対応可能です。

4. 互換性の違い

SDカード:
通常のSDカードやmicroSDカードは、ほとんどのデバイス（スマートフォン、デジカメ、ゲーム機など）で使用できます。非常に多くのデバイスが対応しており、一般的な利用には問題ありません。
microSD Express:
microSD Expressは、現時点では全てのデバイスには対応していません。対応するデバイスは、最新の機器に限られ、特にゲーム機や4K・8K動画撮影を行うカメラなど、高速データ転送が求められるデバイスに向いています。

5. 価格の違い

SDカード:
通常のSDカードやmicroSDカードは、比較的安価で、容量が大きくなるにつれて値段は上がりますが、手に入りやすい価格帯が広がっています。
microSD Express:
microSD Expressは、最新の技術を搭載しているため、現時点では価格が高めです。しかし、今後普及することで価格が下がることが予想されます。

6. 用途の違い

SDカード:
通常のSDカードは、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、PCなど、日常的なデータ保存やアプリケーション、メディアの保存に使用されています。
microSD Express:
microSD Expressは、特に高速データ転送を必要とする用途（ゲーム機、4K・8K動画撮影、VRデバイス、高速ストレージなど）で活躍します。

まとめ

SDカードは、主に日常的なデータ保存やメディアの保存に使われ、転送速度や容量に限界がありますが、普及しているため幅広いデバイスで利用できます。
microSD Expressは、最新の高速転送技術を活用し、特にデータ転送速度が重要な場面で威力を発揮します。ゲーム機や4K動画撮影、プロフェッショナルな映像制作での利用が期待されています。

microSD Expressは、これから普及が進むことで、価格が安定し、より多くのデバイスで利用できるようになるでしょう。

microSD Expressの特徴

1. 圧倒的な高速転送速度

従来のmicroSDカードは、読み書き速度が数十MB/s程度に限られていましたが、microSD Expressは最大で985MB/s（または、最新技術では約2GB/s）を誇ります。

これにより、大容量のゲームデータや高解像度の動画ファイルを高速で転送でき、ゲームや映像制作の効率が格段に向上します。

例えば、Nintendo Switch 2などの最新ゲーム機での使用において、ゲームのロード時間が大幅に短縮され、より快適なゲーム体験を提供します。

2. 従来のmicroSDカードとの互換性

microSD Expressは、従来のmicroSDカードと同じサイズを採用しているため、対応するデバイスに挿入するだけで使用できます。

さらに、従来のmicroSDカードを使ったデバイスでも利用可能ですが、高速性能をフルに活かすには、対応機器が必要です。

3. 高い信頼性と耐久性

最新の技術を搭載したmicroSD Expressは、高速なデータ転送を実現しつつ、信頼性も高く設計されています。特に連続したデータ記録が必要なカメラやドローン、VR機器などでの利用に最適です。

4. 省電力で熱管理も向上

PCIeのL1サブステート（低消費電力モード）を活用することで、長時間使用しても安定した動作を維持します。これにより、発熱の問題を軽減し、消費電力も抑えつつ、安定したパフォーマンスを提供します。

microSD Expressの使い道

1. ゲーム機での活用

特に注目されるのが、ゲーム機での利用です。

2025年に発売予定の「Nintendo Switch 2」では、ゲームのダウンロード、起動、保存データの読み書きにmicroSD Expressカードの採用が決定しています。

これにより、大容量のゲームデータもスムーズに扱うことができ、読み込み時間の短縮が実現するでしょう。

例えば、Nintendo Switch 2のような次世代ゲーム機では、高速なデータ転送が求められます。従来のmicroSDカードではデータ読み込みに時間がかかり、ゲームの快適なプレイに支障をきたすこともありましたが、microSD Expressならそのような問題を解消できます。

2. 映像制作や写真撮影

microSD Expressは、4Kや8Kの高解像度動画撮影においても非常に役立ちます。

特にプロフェッショナルなカメラやドローンを使用する映像制作の現場では、連続撮影やデータ保存において、その高速転送性能が活かされます。

3. スマートフォンやタブレット

ゲームや動画コンテンツを多く保存したり、アプリケーションを高速に読み込みたい場合、スマートフォンやタブレットでもmicroSD Expressが活躍します。特に、複数のアプリを同時に使用したり、重いゲームをプレイする際にその高速転送は有利です。

4. VR・ARデバイス

仮想現実（VR）や拡張現実（AR）デバイスでも、データの転送速度が非常に重要です。microSD Expressは、これらのデバイスにおいても高いパフォーマンスを発揮します。

データのストリーミングやリアルタイム処理において、従来のmicroSDカードでは不十分だった部分を補うことができます。

microSD Expressのメリット

超高速転送: 4Kや8Kの動画ファイル、ゲームのデータ読み込みが驚くほど速く、スムーズに行えます。
高信頼性: 高速処理に耐える設計がされており、連続撮影やデータ転送でも安定したパフォーマンスを提供。
省電力: L1サブステートによる低消費電力で、長時間使用してもバッテリーへの負荷が少ない。
従来のmicroSDと互換性: 既存のデバイスで従来のmicroSDカードと同じように使えるが、高速化された性能もフルに活用できる。

microSD Expressのデメリット

価格が高い: 高性能な分、従来のmicroSDカードよりも価格は高めですが、価格は今後普及することで少しずつ下がる可能性もあります。
対応機器が限られる: microSD Expressは最新の技術を搭載しているため、すべてのデバイスに対応していないことがあります。特に古い機器ではその効果を実感できないことがあります。