最近、YouTubeで料理系の動画を何気なく見ていたときのこと。
人気料理系YouTuber・りゅうじさんのバズレシピチャンネルで、私の知らない、しかし異常な熱量で語られるローカルグルメが紹介されていました。
その名も、北海道限定「やきそば弁当」。
日清の「UFO」やマルちゃんの「ごつ盛り」には馴染みがあるものの、「やきそば弁当」は完全に初耳。動画の中で紹介されていた北海道民からの熱いコメントや、その独特すぎるスタイルに、私はすっかり心を奪われてしまいました。
「いつか食べてみたい…」と思っていた矢先、なんと奇跡の出会いが!
今回は、そんな幻のカップ焼きそば「やきそば弁当」を実際に手に入れて食べてみた感想を、その魅力や歴史、美味しい作り方のコツまで含めて、徹底的にレビューします!
【知識編】「やきそば弁当」とは?北海道民のソウルフードたる3つの理由
「やきそば弁当」、通称“やき弁”は、東洋水産(マルちゃん)から販売されている、北海道限定のカップ焼きそばです。なぜ、この商品は道民から熱狂的に愛され、ソウルフードとまで呼ばれるのでしょうか?その秘密は3つあります。
理由① 唯一無二!湯切りのお湯で作る「中華スープ」
やきそば弁当の最大の特徴は、なんと言っても**インスタント焼きそばなのに“スープ付き”**という、唯一無二のスタイル!
しかもこのスープ、焼きそばを作るときの**湯切りしたお湯(戻し湯)**をそのまま使って作る仕組みなんです。麺の旨味が溶け出したお湯を再利用するエコな発想と、焼きそばと温かいスープを一緒に楽しめるという満足感。この発想に、まず「天才か!」と唸りました。
理由② なぜ北海道限定?道民の愛に応えた歴史
このスープ付きスタイルが、北海道限定である理由です。「寒い冬でも、温かいスープを一緒に飲みたい」という北海道の消費者ニーズに応える形で開発されました。また、お弁当のように汁物もついて満足感があることから「やきそば弁当」と名付けられたそうです。まさに、道民のために生まれ、道民に愛され育った商品なのです。
理由③ 実はこんなに豊富!魅惑のフレーバーラインナップ
定番の「ソース味」だけでなく、実はたくさんの仲間たちがいます。
- ちょい辛味
- たらこ味バター風味
など、ご当地の味を取り入れたものまで、そのバリエーションの豊富さも魅力の一つです。
【入手編】幻じゃない!やきそば弁当はここで買える
「でも、北海道に行かないと買えないんでしょ?」と思ったあなた、ご安心を。今は道外でも手に入れる方法があります。
- ① アンテナショップ・北海道物産展(出会えたらラッキー!)
私が今回出会ったのがこのパターン。デパートやスーパーで開催される北海道物産展は要チェックです。見つけた時の感動はひとしおですよ! - ② ネット通販(確実に入手するならコレ!)
Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでは、様々なフレーバーがセットになった「お試しセット」などが販売されています。送料はかかりますが、確実に手に入れたいなら一番のおすすめです。
【実践編】これが“やき弁”の流儀!美味しい作り方を徹底解説
さあ、いよいよ実食です。やきそば弁当のポテンシャルを最大限に引き出す、正しい作り方を写真(のイメージ)付きで解説します!
【ステップ1】かやくを入れて、お湯を注ぐ
まずは普通に、かやくを麺の上にあけ、内側の線まで熱湯を注ぎます。
【ステップ2】スープの素をカップへ!
麺が戻るのを待つ3分間に、付属の粉末スープをマグカップなどに入れて準備しておきます。これが最重要ポイント!
【ステップ3】湯切りのお湯をカップに注ぐ
3分経ったら、湯切り口から**直接スープカップにお湯を注ぎます!**この瞬間が、やき弁作りのクライマックス。麺の旨みが溶け出したお湯で、美味しい中華スープが完成します。
【ステップ4】ソースを混ぜて完成!
あとは液体ソースを麺によく絡め、ふりかけ(青のりなど)をかければ、スープ付きの「やきそば弁当」定食の完成です!
【実食レビュー】定番ソース味 vs 話題のたらこ味バター風味
今回は、スーパーの物産展で奇跡的に出会えた2種類を食べ比べてみました。
■ 王者の風格「ソース味」は、心なごむ安定の旨さ
まずはオーソドックスなソース味から。しっかりとコシのある細めの麺に、甘めで少しスパイシーなソースがよく絡みます。奇をてらわない、まさに「これぞカップ焼きそば!」という王道の味わい。具材のキャベツの甘みと、鶏肉ミンチの旨味も良いアクセントになっています。
そして、付属の中華スープ。これが本当に良い仕事をしています。ほんのり塩味の優しいスープが、濃厚なソース味の合間の良い箸休めになり、食事全体の満足度を格段に上げてくれます。
■ 革命的な美味さ「たらこ味バター風味」は想像を絶する逸品
続いて、YouTubeでも絶賛されていた「たらこ味バター風味」。正直、食べる前は「焼きそばで、たらこバター…?」と半信半疑でした。
しかし、一口食べてその考えは覆されました。「…うまっ!これ、焼きそばじゃなくてパスタだ!」
たらこの豊かな塩味と旨味、そしてバターの芳醇なコクが麺に絡みつき、まるで本格的な和風クリームパスタのような味わい。付属の刻み海苔が、さらに風味を引き立てます。インスタント麺でこのクオリティは、本当に驚きです。
こちらのスープはコンソメ風味で、濃厚な口の中をさっぱりとリセットしてくれます。この組み合わせを考えた人は天才ですね…。
【私の考察】なぜ、やきそば弁当はこんなに心を掴むのか?
食べ終わった後、私はすっかり「やき弁」のファンになっていました。なぜ、この商品はこれほどまでに魅力的なのでしょうか。
それは、単なるカップ焼きそばという「点」の美味しさだけでなく、温かいスープと一緒に楽しむという「食事体験」全体をデザインしているからだと思います。
湯切りのお湯を再利用するというエコで合理的なアイデア。寒い地域で温かい汁物を求める道民の心に寄り添う優しさ。そして、焼きそばとスープが互いを引き立て合う、計算され尽くした味のバランス。
これらが一体となって、「やきそば弁当」という一つの食文化を創り上げている。だからこそ、道民に熱狂的に愛され、私のような道外の人間をも虜にするのでしょう。
まとめ:やきそば弁当は“食べる北海道旅行”が味わえる逸品!
北海道限定の「やきそば弁当」は、ただのインスタント焼きそばとは一線を画す、エンターテイメント性あふれる存在でした。
【やきそば弁当の魅力まとめ】
- ✔️ 湯切りのお湯で作る「中華スープ」がセットになった唯一無二のスタイル。
- ✔️ 王道の「ソース味」はもちろん、まるでパスタのような「たらこ味バター風味」も革命的な美味しさ。
- ✔️ 北海道に行かなくても、物産展やネット通販で手に入れることができる。
- ✔️ 食べるだけで、北海道の文化や食へのこだわりに触れられる「体験型グルメ」である。
ご当地グルメに興味がある方、インスタント麺が好きな方には、ぜひ一度試してほしい逸品です。
私も、次は「ちょい辛味」や「ねぎ塩味」を手に入れて、「やきそば弁当コンプリート」を目指したくなりました!あなたも、この“食べる北海道旅行”に、出かけてみませんか?