「こどもの日って、なんとなくお祝いはするけど、どんな日かちゃんと説明できないな…」
あなたも、そう思ったことはありませんか?
5月5日、祝日としての「こどもの日」。青空にこいのぼりが泳ぎ、お店には柏餅が並ぶ、なんだかワクワクする一日ですよね。でも、その一つひとつの風習に込められた意味を知ると、この日がもっと特別なものに感じられるんです。
この記事で、一緒に見ていくこと
- こどもの日の由来、意外と知らない歴史の旅
- こいのぼりや五月人形を飾る、本当のワケ
- 定番から最近の祝い方、我が家の過ごし方
- 悩んだらコレ!年齢・予算別のプレゼント選びのヒント
この記事を読めば、今年のこどもの日がもっと味わい深く、家族にとって忘れられない一日になるかもしれません。ぜひ最後まで、ゆっくりとご覧ください。
🎏 こどもの日とは?基本のキをおさらい
まずは基本から。こどもの日は、法律でこのように定められています。
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
元々は「端午の節句(たんごのせっく)」と呼ばれ、男の子の健やかな成長を願う日でしたが、現在では男女問わずすべての子どもたちのための日として親しまれています。「母に感謝する」という一文が入っているのも、素敵ですよね。
意外と知らない?こどもの日の由来と歴史
では、なぜ5月5日が子どものための日になったのでしょうか。そのルーツは、古代中国から伝わった「端午の節句」にあります。
昔の中国では、5月は病気が流行りやすく、災いが多い月とされていました。そのため、菖蒲(しょうぶ)やよもぎを飾って、邪気を払う行事が行われていたのです。この風習が奈良時代に日本へ伝わり、宮中行事として定着します。
その後、鎌倉時代から江戸時代にかけて武士の社会になると、「菖蒲」の音が、武道を重んじる「尚武」と同じであることから、男の子のたくましい成長と出世を願う日として、その意味合いが強まっていきました。
そして戦後、この「端午の節句」が、すべての子どもたちの幸福を願う「こどもの日」として国民の祝日になったのです。長い歴史の中で、少しずつ形を変えながら、子どもを想う親の気持ちが受け継がれてきたのですね。
✨ こどもの日のシンボル:飾り付けの意味を知ろう
こどもの日を彩る、こいのぼりや五月人形。これらを飾るのには、一つひとつに大切な意味が込められています。
🎏 なぜ「こいのぼり」を飾るの?
こいのぼりの由来は、中国の「鯉が竜門という激しい滝を登りきると、竜になる」という「登竜門」の伝説にあります。この伝説にあやかり、「我が子も鯉のように、どんな困難にも負けず、立派に成長してほしい」という親の願いを込めて、江戸時代の武家屋敷で飾られ始めたのが始まりです。
実は、こいのぼりの一番上についているカラフルな吹き流しや、それぞれの鯉にも意味があるんですよ。
- 吹き流し:古代中国の陰陽五行説にちなんだ5色で、魔除けの意味があります。
- 真鯉(黒い鯉):一家の大黒柱であるお父さんを表します。
- 緋鯉(赤い鯉):生命力の象徴であるお母さんを表します。
- 子鯉(青や緑の鯉):子どもたちを表します。家族みんなで、元気に大空を泳いでいるんですね。
⚔️ なぜ「五月人形(兜飾り)」を飾るの?
兜や鎧といった五月人形は、武士にとって自分の身を守るための大切な道具でした。そこから、「病気や事故といった災いから子どもを守ってくれるように」というお守りとしての意味を込めて飾られるようになりました。男の子の力強さだけでなく、無病息災を願う親の深い愛情が表現されているのですね。
👨👩👧👦 我が家はどうする?こどもの日の祝い方と過ごし方
由来や意味がわかったところで、次は具体的な祝い方を見ていきましょう!
😋 定番の行事食「かしわもち」と「ちまき」
こどもの日に食べるものといえば、「かしわもち」や「ちまき」ですよね。これらにも、ちゃんと意味があるんです。
- かしわもち:柏の葉は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないという特性があります。そこから「家系が絶えない、子孫繁栄」という縁起を担いで、江戸時代から関東を中心に食べられるようになりました。
- ちまき:古代中国で、国の将来を憂い川に身を投げた屈原(くつげん)という詩人を供養するため、楝樹(れんじゅ)の葉で包んだお米を川に投げ入れたのが始まりとされます。この風習が伝わり、関西を中心に食べられています。
【私の思い出】
私が育った地域では「かしわもち」が定番でした。こしあん派の父と、つぶあん派の母が毎年どっちを多く買うかで小さな論争をしていたのを思い出します(笑)。あのもちっとした食感と、あんこの優しい甘さ、そして柏の葉の独特な香りがすると、「あぁ、こどもの日だな」と感じたものです。最近はスーパーで両方見かけるので、食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
🎉 家族での過ごし方アイデア
特別な一日は、家族みんなで思い出を作る時間にしたいですよね。
- おうちで楽しむ:家族みんなでちらし寿司やごちそうを作ったり、子どもと一緒に手作りのこいのぼりや新聞紙の兜を作ったりするのも素敵です。
- 菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る:菖蒲の葉をお風呂に入れる「菖蒲湯」も、無病息災を願う伝統的な過ごし方。独特の清々しい香りで、心も体もリフレッシュできますよ。
- お出かけして楽しむ:動物園や博物館、公園など、子どもが主役になれる場所へ出かけるのも良いでしょう。各地でこどもの日関連のイベントが開催されていることも多いので、チェックしてみるのがおすすめです。
🎁 悩んだらコレ!こどもの日のプレゼント選び
「プレゼントって、何をあげたら喜ぶかな?」と悩むのも、この日の楽しみの一つ。ここでは、プレゼント選びのヒントをご紹介します。
大切なのは、子どもの年齢や興味に合わせること。そして、成長を応援する気持ちを伝えることです。
~3,000円くらい
- 図鑑、絵本、ドリル
- 粘土や折り紙などの工作キット
- シャボン玉やボールなどの外遊びグッズ
3,000円~5,000円くらい
- 少し凝った知育玩具(パズル、ブロック)
- キャラクターのおもちゃやぬいぐるみ
- おしゃれな子ども服や靴
5,000円以上~
- 自転車やキックボード
- ゲーム機やソフト
- 体験ギフト(水族館のチケットなど)
近年は、物ではなく「体験」を贈るギフトも人気です。親子で参加できる工作教室など、思い出に残る特別な時間は最高のプレゼントになりますね。
まとめ:形よりも「想う心」が一番の贈り物
こどもの日は、単に飾り付けをしたり、ごちそうを食べたりするだけの日ではありません。その根底にあるのは、いつの時代も変わらない「子どもの健やかな成長と幸せを願う、親や家族の温かい愛情」です。
普段は忙しくてゆっくり話す時間がなくても、この日ばかりはぜひ家族で食卓を囲み、「大きくなったね」「いつもありがとう」と伝え合ってみてはいかがでしょうか。
その時間こそが、子どもたちにとって何よりのプレゼントになり、未来へと羽ばたいていくための力になるはずです。
今年のこどもの日が、あなたとご家族にとって、心に残る素敵な一日になることを願っています。