スマホの充電、100%までやるのはNG?バッテリーを長持ちさせる正しい充電方法

試してよかった!体験レビュー

朝、100%の状態で家を出たはずのスマートフォンのバッテリー。それなのに、お昼過ぎにはもう真っ赤な表示で、夕方にはモバイルバッテリーが手放せない…。

「買ったばかりの頃は、もっと長持ちしたのになぁ」「最近、電池の減りが異常に早い気がする…」

そんな風に、日に日に弱っていく愛用のスマホのバッテリーに、一抹の寂しさを感じているあなた。その原因、もしかしたら**毎日の「充電の仕方」**に、ほんの少しだけ原因があるのかもしれません。

実は、私たちが良かれと思ってやっている「寝る前に100%まで充電」や「0%になってから充電」といった習慣が、少しずつバッテリーの寿命を縮めている可能性があるのです。

でも、ご安心ください。難しい話ではありません。ほんの少しだけ、あなたのスマホのバッテリーが「喜ぶ」ことを知って、日々の充電を少しだけ変えてあげる。ただそれだけで、あなたのスマホは、もっと長く、元気に活躍してくれるようになります。

この記事では、

  • 🔋【基本のキ】あなたのスマホの相棒、「リチウムイオン電池」くんの性格とは?
  • ✅【結論】バッテリーを長生きさせる「5つの黄金ルール」
  • 🤔【噂の真相】「100%充電」や「ながら充電」は本当にダメなの?
  • 🙋‍♂️【私の体験談】充電の仕方を変えたら、2年後のバッテリー性能が全然違った話
  • 💡 iPhone / Android別、バッテリーをいたわる便利設定

など、あなたのスマホと、より長く、より良い関係を築いていくための「バッテリー長寿の秘訣」を、どこよりも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。この記事を読めば、もうバッテリーの残量に一喜一憂する毎日から解放されますよ!

【基本のキ】あなたのスマホの相棒、「リチウムイオン電池」くんの性格を知ろう

対策の前に、まずは私たちのスマホの中で、毎日一生懸命働いてくれている「リチウムイオン電池」が、どんな性格の持ち主なのかを簡単に理解しておきましょう。

リチウムイオン電池は、非常にパワフルで小型化できる、現代の電子機器には欠かせない素晴らしい発明品です。しかし、その一方で、とてもデリケートな一面も持っています。特に、「極端な状態」を嫌うという、ちょっとワガママな性格をしています。まるで人間みたいですよね。

バッテリーくんにとっての「三大ストレス」

  1. 過充電(満腹で無理やり食べさせられる状態):バッテリーが100%の満タン状態で、さらに電気が送られ続けること。電圧が高くなり、バッテリーに大きな負荷がかかります。
  2. 過放電(空腹で倒れている状態):バッテリーが0%になり、完全に空っぽの状態で放置されること。内部の素材が劣化し、最悪の場合、二度と充電できなくなることもあります。
  3. 高温状態(真夏の炎天下でマラソンさせられる状態):充電しながらのゲームプレイや、夏の車内への放置など、バッテリーが高温になること。これは、バッテリーの寿命を最も縮める最大の敵です。

つまり、バッテリーを長持ちさせるコツは、この「三大ストレス」を、日々の生活の中でいかに避けてあげるか、という、ごくごくシンプルな思いやりにあるのです。

【結論】バッテリーを長生きさせる「5つの黄金ルール」

それでは、具体的な実践方法です。今日からすぐに始められる、5つの黄金ルールをご紹介します。全部やろうとせず、できそうなものから試してみてくださいね。

ルール①:充電は「腹八分目」が合言葉!80%で止めるのが理想

最も効果的なのが、満充電を避けること。バッテリーへの負荷が最も少ないのは、20%~80%の範囲で充電量を維持することだと言われています。人間でいうところの、常に快適で、いつでも動ける状態ですね。

寝る前に100%まで充電するのではなく、例えば、家に帰ってきてから夕食の間や、会社のデスクで仕事をしている間に、80%程度まで充電してケーブルを抜く。この習慣をつけるのが、バッテリーにとっては最高のプレゼントになります。

ルール②:充電しながらの「ながらスマホ」は、たまのご褒美に

充電しながら動画を見たり、ゲームをしたりすると、バッテリーは「電気を貯める(充電)」と「電気を使う(放電)」を同時に行うことになり、内部で大きな負荷がかかります。さらに、スマホ本体がカイロのように熱くなりますよね。この「高温」が、バッテリーの劣化を猛烈に加速させてしまうのです。

もちろん、どうしても見たい動画や、クリアしたいゲームの場面もあるでしょう。絶対にダメ、というわけではありません。でも、毎日の習慣にするのは避けて、充電中は、なるべくスマホをそっと休ませてあげましょう。

ルール③:「0%になる前」に、早めの栄養補給を

バッテリーを完全に空っぽにしてしまう「過放電」も、バッテリーにとって大きなストレスです。人間も、空腹で倒れてしまうと、回復するのに時間がかかりますよね。それと同じです。

スマホの画面に「バッテリー残量が20%になりました」という表示が出たら、それが「そろそろご飯の時間だよ」というサイン。そのタイミングで、充電を開始する習慣をつけるのがおすすめです。

ルール④:スマホケースを外し、涼しい場所でクールダウン充電

繰り返しになりますが、熱はバッテリー最大の敵です。人間も、厚着をしたまま運動すると熱がこもってしまいますよね。放熱を妨げるような厚手のスマホケースは、充電中は少しだけ外して、スマホが深呼吸できるようにしてあげるのがベターです。また、直射日光が当たる場所や、熱がこもりやすい布団の上などで充電するのも避けてあげましょう。

ルール⑤:食事と同じ!信頼できる充電器とケーブルを選ぶ

安価な非正規の充電器や、コンビニでとりあえず買ったケーブルを使っていませんか?これらは、人間で言えば、栄養バランスの悪い食事のようなもの。電圧が不安定だったり、安全保護機能がなかったりすることがあり、バッテリーの劣化を早めるだけでなく、思わぬトラブルの原因になる可能性もゼロではありません。

必ず、スマホ本体に付属していた純正品か、MFi認証(iPhoneの場合)などの認証を受けた、信頼できるメーカーの製品を使いましょう。それは、あなたのスマホの健康と安全への、大切な投資です。

🤔【噂の真相】「寝ながら充電」は本当にダメなの?

「でも、夜寝ている間に充電するのが一番楽なんだけど…」と思いますよね。私も昔はそうでした。

確かに、一昔前のスマホでは、100%になっても延々と充電し続けることによる「過充電」が、バッテリー寿命を縮める大きな問題でした。

しかし、ご安心を。現在のスマートフォンには、非常に賢いバッテリー管理システムが搭載されており、**バッテリーが100%に達すると、自動的に充電を緩めたり、停止したりする保護機能**が備わっています。なので、昔ほど神経質になる必要はありません。

では、なぜそれでも「寝ながら充電」を避けた方が良いと言われるのでしょうか?
それは、充電中は、たとえ100%になっていても微弱な電流が流れ続け、**バッテリーがほんのりと熱を持ちやすい状態が、7時間も8時間も続いてしまう**からです。この「じわじわとした熱ストレス」が、少しずつバッテリーを弱らせていくのです。

結論としては、**「絶対にダメというわけではないけれど、バッテリーの健康を第一に考えるなら、できれば避けてあげた方が、より長生きしますよ」**というのが、現在の優しい答えになります。

💡 iPhone / Android別!バッテリーをいたわる便利設定

実は、私たちのスマホには、この「寝ながら充電」問題を解決してくれる、賢くて優しい機能が標準で搭載されています。この設定をオンにしておくだけで、寿命が大きく変わってきますよ。

iPhoneの場合:「バッテリー充電の最適化」

「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」と進み、「バッテリー充電の最適化」をオンにします。これをオンにすると、iPhoneがあなたの毎日の生活パターンを学習し、あなたが起きる直前までバッテリーを80%の状態で維持し、起床時間に合わせてちょうど100%になるように、充電を賢くコントロールしてくれます。

Androidの場合:「アダプティブ充電」

「設定」→「バッテリー」→「アダプティブ充電」をオンにします。(※機種により名称や設定場所は異なります)これもiPhoneと同様、ユーザーの起床時間に合わせて充電速度を調整し、満充電で放置される時間をできるだけ短くしてくれる、非常に賢い機能です。

🙋‍♂️【私の体験談】充電の仕方を変えたら、2年後のバッテリー性能が全然違った話

私も昔は、典型的な「夜、寝る前に充電器に挿して、朝まで放置」派でした。スマホは消耗品だと割り切っていましたし、正直、少し面倒だと感じていたからです。その結果、1年半も使うと、バッテリーの最大容量は85%を切り、日中の電池持ちも明らかに悪くなっていました。

そこで、2年前に新しいスマホに買い替えたのを機に、「本当に変わるのかな?」と半信半疑で、今回ご紹介した「20-80%ルール」「寝ながら充電をやめる」ことを徹底してみることにしたのです。

具体的には、夜は充電せず、朝の支度中や、会社のデスクで仕事をしている間に、80%くらいになったらケーブルを抜く、という生活に変えました。最初は少し面倒に感じましたが、慣れてしまえばなんてことはありません。

そして、2年が経過した現在。私のスマホのバッテリーの最大容量は、なんとまだ96%を維持しています!以前のスマホとは、明らかに劣化のスピードが違います。この小さな習慣の積み重ねが、これほど大きな差を生むのかと、身をもって実感しました。今では、このスマホが、まるで昔より少しだけ賢くなった相棒のように、愛おしく感じています。

まとめ:少しの「いたわり」が、あなたのスマホを長生きさせる

スマートフォンのバッテリーを長持ちさせる秘訣は、難しい設定や高価なアクセサリーではありません。

それは、バッテリーが嫌がる「極端な状態(満タン、空っぽ、高温)」を、日々の生活の中で少しだけ意識して避けてあげる、という**「いたわりの心」**です。

【バッテリー長寿のためのアクションプラン】

  • 今日からやること:寝る前の充電をやめてみる。iPhone/Androidの「充電を最適化」設定をオンにする。
  • 明日から意識すること:充電は「80%」まで、残量が「20%」を切る前に。充電しながらのスマホ操作は避ける。
  • 長期的に気をつけること:信頼できる充電器を使い、スマホが熱くなる環境での充電は避ける。

高価なスマートフォンだからこそ、少しでも長く、快適に使い続けたいですよね。この記事が、あなたの愛するスマホとの、健やかで長い付き合いの一助となれば幸いです。

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