「鬼は外〜!福は内〜!」
子どもたちの元気な声が聞こえてくると、「あぁ、節分の季節だなあ」と感じますよね。
毎年当たり前のように行っている節分ですが、「なんで豆をまくの?」「恵方巻きって、どうして黙って食べるの?」と、お子さんに聞かれてドキッとした経験はありませんか?
日本の大切な伝統行事だからこそ、その意味や由来をしっかり理解して、家族で楽しみたいもの。
この記事では、
- 👹【2025年版】節分の日はいつ?恵方はどっち?
- 豆【知識編】子どもに教えたい!節分の3つの意味
- 🍣【実践編】豆まき・恵方巻き・柊鰯の正しいやり方と楽しみ方
- 👨👩👧【体験談】我が家のドタバタ節分レポート!
- 🎨【親子工作】節分をもっと楽しむ簡単アイデア
など、節分に関するあらゆる情報を、私の体験談も交えながら、どこよりも分かりやすく、そして楽しく解説していきます!この記事を読めば、お子さんからのどんな「なんで?」にも完璧に答えられる、物知り博士になれること間違いなしです!
【2025年の節分】は2月2日(日)!恵方は「西南西」
まずは今年の基本情報から。2025年(令和7年)の節分は、2月2日(日曜日)です!
「あれ?節分って3日じゃないの?」と思った方、鋭いですね。実は、節分の日は「立春(りっしゅん)」という春が始まる日の前日と定められています。この立春の日が、地球の公転周期の関係で少しずつズレるため、節分の日も年によって2月2日になったり、3日になったりするのです。
そして、恵方巻きを食べる時に重要な方角、2025年の恵方は「西南西」(より厳密には西南西微西)です。スマホのコンパスアプリなどで、今のうちから方角を確認しておくと良いでしょう。
【知識編】そもそも節分って何の日?子どもに教えたい3つのポイント
「節分ってなぁに?」とお子さんに聞かれたら、ぜひこの3つのポイントを教えてあげてください。
① 季節のバトンタッチの日だよ
「節分」は、もともと「季節を分ける」という意味。昔は、春・夏・秋・冬、すべての季節の始まり(立春、立夏、立秋、立冬)の前日を「節分」と呼んでいました。その中でも、寒い冬が終わり、暖かい春が始まる立春は、一年の始まりとして特に大切にされていたため、今ではこの日だけが「節分」として残っているんだよ。
② 悪い鬼さんを追い払う日だよ
昔の人は、季節の変わり目には、病気や不幸といった「悪い鬼(邪気)」がお家に入ってくると信じていました。だから、豆まきをして、みんなが元気に過ごせるように、悪い鬼を「鬼は外!」って追い払うんだよ。心の中にいる「泣き虫鬼」や「おこりんぼ鬼」もやっつけちゃおう!
③ 新しい年の福をむかえる日だよ
悪い鬼を追い払ったお家には、幸せを運んでくれる「福の神様」が入ってきます。「福は内!」と豆をまくのは、「福の神様、どうぞこちらへ来てください」というおまじないなんだよ。みんなが一年間、ニコニコ元気に過ごせますようにってお願いする、大切な日なんだ。
【準備・実践編】節分の三大行事を楽しもう!
節分の意味がわかったところで、いよいよ準備と実践です!代表的な3つの行事のやり方と、その意味を詳しく見ていきましょう。
■ 豆まきを120%楽しむ!
節分のメインイベント!大きな声で、元気よく豆をまきましょう。
【なぜ「大豆」で、しかも「炒った豆」なの?】
これにはちゃんと理由があります。昔から、お米や豆など穀物には神様の力が宿り、魔を滅する(魔滅=まめ)力があると信じられてきました。そして、生の豆を使うと、拾い忘れた豆から芽が出てしまう可能性が…。芽が出ることは「邪気が再生する」と考えられ縁起が悪いので、必ず火で「炒った(いった)」豆を使うのです。「炒る」が「射る」に通じる、という説もあります。
【正しい豆まきのやり方】
- 福豆(炒った大豆)を、神棚にお供えしておきます。(神棚がなければ、目線より高いきれいな場所に)
- 夜になったら、一家の主(または年男・年女)が豆まきをします。
- まず、玄関や窓を開けて「鬼はー外!」と言いながら、家の外に向かって豆を2回まきます。
- すぐに窓を閉めて、鬼が戻ってこないようにします。
- 今度は、部屋の中に向かって「福はー内!」と2回まきます。奥の部屋から玄関に向かってまいていくのが良いとされています。
【年の数だけ豆を食べるのはなぜ?】
豆まきが終わったら、自分の年齢の数(数え年なので、今の年齢+1個)だけ豆を食べます。これは、福を体に取り込み、一年間、病気にならず健康に過ごせるようにという願いが込められています。
■ 恵方巻きを美味しく食べよう!
今や節分の定番となった恵方巻き。もともとは関西地方の風習でしたが、今や全国区の人気です。
【なぜ太巻き寿司なの?】
七福神にちなんで、かんぴょう、きゅうり、しいたけ、伊達巻、うなぎ、桜でんぶ、高野豆腐など、7種類の具材を入れるのが縁起が良いとされています。これは「福を巻き込む」という意味が込められているからです。また、鬼が忘れていった「金棒」に見立てて、鬼退治の象徴とする説もあります。
【2025年の正しい食べ方 ルール3つ】
- 2025年の恵方「西南西」を向く!
その年の福を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角を向きます。 - 願い事をしながら、無言で食べる!
食べている途中に喋ってしまうと、福が逃げてしまうと言われています。心の中でお願い事を唱えながら、静かに食べましょう。 - 最後まで一気に食べる!
「縁を切らない」という意味を込めて、包丁で切らず、途中で休まずに一本を食べきるのが良いとされています。
■ 忘れてない?柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ろう!
豆まきや恵方巻きほどメジャーではありませんが、これも古くから伝わる大切な魔除けの風習です。
【なぜ柊と鰯なの?】
鬼は、柊の葉のトゲトゲがチクチクして痛いので嫌い、そして、焼いた鰯の煙と強い臭いが大の苦手だと言われています。この鬼が嫌いなものを玄関先に飾ることで、「うちには入ってくるなよ!」という強力な魔除けになるのです。
作り方は簡単。焼いた鰯の頭を、柊の枝に突き刺すだけ。これを玄関や門口に飾ります。
👨👩👧【私の体験談】我が家のドタバタ節分レポート!
知識として知っていても、実際の節分はなかなかドタバタしますよね。参考までに、我が家の様子をお話しします。
毎年、鬼役は夫の担当です。数年前、張り切って本格的な鬼のお面を買ってきたのですが、それがリアルすぎたのか、当時3歳だった娘が本気で怖がって大号泣!豆をまくどころではなくなってしまい、慌ててお面を外して慰めるという本末転倒な事態になりました(笑)。それ以来、我が家では夫が手作りした、ちょっと可愛い系の鬼のお面が活躍しています。
恵方巻きも、以前は手作りしていましたが、子どもたちが好きな具だけを詰めようとして、海苔が破れて大惨事になることもしばしば…。最近は、スーパーで予約した海鮮恵方巻きを、家族みんなで同じ方向を向いて、誰が一番早く無言で食べきれるか競争するのが恒例行事。笑いをこらえるのが大変です。
完璧じゃなくても、家族で笑いながら過ごす時間こそが、一番の「福」なのかもしれませんね。
まとめ:行事の意味を知れば、家族の思い出はもっと豊かになる
節分は、ただ豆をまいてお寿司を食べる日、ではありません。そこには、冬を乗り越え、新しい春を健やかに迎えたいという、昔の人々の切なる願いと知恵が詰まっています。
一つひとつの行事の意味を知ることで、お子さんとの会話も弾み、家族の思い出もより一層色鮮やかなものになるはずです。
今年の節分は、ぜひこの記事を参考に、準備の段階からお子さんと一緒に楽しんでみてください。あなたのご家庭に、たくさんの福が舞い込みますように!