キーボードの掃除、サボってない?ホコリ・手垢を撃退する5つのレベル別お掃除術

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毎日、仕事や趣味で触れている、あなたの相棒「キーボード」。
でも、そのキーの隙間を、まじまじと覗き込んだことはありますか?

僕も、ある日ふとデスクライトの光がキーの隙間を照らした時、見てしまったんです。

「うわっ…ホコリや髪の毛、お菓子のクズがびっしり…」

そうなんです。実は、キーボードは私たちの想像以上に汚れています。指が直接触れる場所ですし、デスクの上にあるので、どうしても汚れが溜まりやすいんですよね。

キーボード掃除の重要性

キーボードの汚れは、見た目の問題だけでなく、キーの反応が悪くなったり、故障の原因になったりすることも。でも、「掃除したいけど、どうやればいいか分からない」「精密機器だから、壊してしまいそうで怖い」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください!この記事を読めば、もう大丈夫。かつての僕と同じように悩んでいたあなたが、自信を持ってキーボードを綺麗にできるよう、僕が経験した全てをお伝えします。

この記事で、あなたのキーボードに起こること

【衝撃の事実】なぜキーボードはこんなに汚れるのか?そのメカニズムがわかる

【実践前の約束】掃除を始める前に守るべき3つの重要ルール

【レベル別】初心者から上級者まで、キーボードお掃除術5選

【種類別】ノートPCのキーボード掃除で、絶対にやってはいけないこと

【僕の体験談】キーキャップ丸洗いで得られた、新品以上の愛着

あなたのキーボードを新品同様にリフレッシュするための全てを、どこよりも詳しく、そして安全に配慮して解説していきます!

【衝撃の事実】なぜキーボードはこんなに汚れるのか?

キーボードが汚れやすいのには、明確な理由があります。敵の正体を知ることで、掃除のモチベーションも上がりますよ。

ホコリや髪の毛
空気中を舞っているものが、静電気でキーの隙間に吸い寄せられます。特に、キーボードは黒っぽい色が多いので、ホコリがとても目立ちますよね。

皮脂や手垢
タイピングする指から付着する、見えない汚れの代表格。これがホコリと混ざり合うことで、キー表面のテカリや黒ずみの原因になります。

食べ物や飲み物のカス
PCの前で飲食する習慣がある方は要注意!僕もよくポテトチップスを食べながら作業してしまうのですが、あの細かい破片がキーの隙間に落ちると、なかなか取れません…。

その他
ペットの毛や、女性なら化粧品の粉など、生活環境によって様々なものが入り込みます。

これらの汚れが蓄積することで、衛生的でないのはもちろん、キーの動きを妨げて打鍵感が悪くなったり、最悪の場合、キーが反応しなくなる原因にもなるのです。

【実践前の約束】掃除を始める前の3つの重要ルール

キーボードを安全に掃除するために、始める前に必ず以下の3つの「儀式」を行ってください。これを守るだけで、予期せぬトラブルをほぼ100%防ぐことができます。

  1. 電源を必ず切る(ケーブルを抜く)
    掃除中にキーが誤作動して、意図しない文字が入力されたり、ファイルが削除されたりするのを防ぎます。また、万が一のショートによる故障を防ぐためにも、PCの電源を落とし、キーボードのUSBケーブルを抜きましょう。ワイヤレスの場合は、電源をオフにするか、電池を抜いてください。これは絶対です。
  2. 液体は「布につける」が鉄則
    防水キーボードでない限り、液体を直接かけるのは故障の元です。基盤に液体が侵入したら、ほぼ一発でアウトだと思ってください。必ず、マイクロファイバークロスや綿棒に洗浄液を少量つけてから、優しく拭くようにしましょう。
  3. 掃除前の「証拠写真」を撮っておく
    特に、後述するキーキャップを外す本格的な掃除をする際は、キーの配置が分からなくならないように、必ずスマホなどで全体の写真を撮っておきましょう。僕もこれで何度も助けられました。「FキーとJキーの位置は覚えてるから大丈夫」と思っていても、意外なキーの配置を忘れてしまうものです。

【レベル別】キーボードお掃除術5選

それでは、具体的な掃除方法を、手軽な順に5つのレベルに分けてご紹介します。あなたのキーボードの汚れ具合や、かけられる時間に合わせて試してみてください。

レベル1:【毎日10秒】ひっくり返してシェイク&表面拭き

日々の感謝を込めた、最も手軽なデイリーケアです。これを習慣にするだけで、大掃除の頻度が格段に減ります。

やり方

キーボードをひっくり返し、左右に優しく振って、隙間に入った大きなゴミやホコリを落とします。その後、乾いたマイクロファイバークロスや、OA用のウェットティッシュで、キーの表面の手垢をさっと拭き取れば完了です。

僕のワンポイント

ウェットティッシュは、アルコール成分が強すぎるとキーの印字を痛める可能性があるので、「OA機器用」と書かれたものを選ぶと安心です。

レベル2:【週に1度】エアダスターとブラシで隙間のホコリを徹底除去

少し奥に入り込んだ、頑固なホコリを追い出すためのウィークリーケア。エアダスターの爽快感は、ちょっとしたストレス解消にもなります(笑)。

やり方

OA用のブラシや、毛先の柔らかい使い古した歯ブラシなどでキーの隙間のホコリを優しくかき出しながら、エアダスターで一気に吹き飛ばします。ホコリが舞うので、ベランダや玄関先でやるのがおすすめです。

僕のワンポイント

エアダスターは、液体ガスが出ないように、缶を傾けすぎずに、シュッ、シュッと小刻みに噴射するのがコツです。長押しすると冷却ガスが出てしまい、キーボードを痛める原因になります。また、綿棒に無水エタノールを少量つけて、キーの隙間をなぞるように掃除するのも、皮脂汚れに効果的ですよ。

レベル3:【月に1度】お掃除スライムで細かいゴミをペタペタ吸着

ブラシでは届かない、さらに細かいゴミやホコリを、ゲル状のクリーナーでペタペタと吸着させる方法です。このムニュっとした感触、意外とクセになります。

やり方

キーボード用お掃除スライム(ジェルクリーナー)を袋から出し、手で少しこねてからキーボードの上に広げ、ゆっくりと押し付けたり、転がしたりします。スライムが隙間に入り込み、細かいゴミを吸着してくれます。

僕のワンポイント

強く押し付けすぎると、スライムがちぎれて隙間に残ってしまうことがあるので、優しく扱うのがポイントです。使用後は、スライムがキーボードに残らないように、ゆっくりと剥がしてください。製品によって粘着力が違うので、最初は目立たないキーで試してみるのがおすすめです。

レベル4:【半年に1度】キートップを外して丸洗い!究極のディープクリーン

※メカニカルキーボードや、一部のデスクトップ用キーボード向けです。ノートPCでは絶対にやらないでください。
長年の汚れをリセットする、本格的なオーバーホール。時間と手間はかかりますが、得られる満足感は絶大です。僕が「キーボード愛」に目覚めたきっかけでもあります。

やり方

  1. ルール通り、必ず掃除前の写真を撮ります。斜めからのアングルも撮っておくと、キーの高さの違いも分かって完璧です。
  2. 「キープラー」という専用工具を使って、キーキャップを一つひとつ垂直に、まっすぐ引き抜いて外します。マイナスドライバーなどで代用すると、キーキャップや本体を傷つけるので、数百円で買えるキープラーを使いましょう。
  3. 外したキーキャップを、洗面器などに入れたぬるま湯に溜め、食器用の中性洗剤を数滴たらして、優しく手でかき混ぜるように洗います。汚れがひどい場合は、歯ブラシで軽くこすります。
  4. 洗い終わったら、キーキャップをザルにあげ、しっかりとすすぎます。その後、乾いたタオルの上に広げ、風通しの良い場所で完全に乾かします(最低でも24時間以上、僕は念のため48時間置きます)。生乾きは故障の元なので、焦りは禁物です。
  5. キーキャップがない状態の本体を、レベル2や3の方法で徹底的に掃除します。普段は見えない部分のホコリの量に、きっと驚くはずです。
  6. キーキャップが完全に乾いたら、最初に撮った写真を見ながら、元の位置にカチッという手応えがあるまで、優しく押し込んでいきます。この作業が、パズルみたいで本当に楽しいんです。

レベル5:【禁断の手段】キーボード本体の丸洗い

これは、ジュースやコーヒーを盛大にこぼしてキーがベタベタになるなど、絶望的な状況での最終手段であり、基本的には全く推奨されません。「キーボードの分解洗浄」として紹介されることもありますが、これは掃除というよりは修理の領域です。

実行する前に

安価なメンブレン式キーボードの中には、この方法で復活するケースも稀にありますが、内部の回路がショートして完全に故障する可能性が非常に高いです。また、完全に乾燥させるのに数日~1週間以上かかります。もし試すのであれば、それはもう「掃除」ではなく「賭け」です。失っても良いキーボードで、自己責任でお願いします。

【種類別】ノートPCのキーボード掃除の注意点

ノートPCのキーボードは、薄さを追求するために構造が非常にデリケートなため、デスクトップ用と同じようにはいきません。

基本は、レベル1~3までの方法で掃除するのが安全です。エアダスターを使う際は、内部にホコリを押し込んでしまわないよう、キーボードに対して斜めの角度から、外にホコリを吹き出すように使いましょう。
ノートPCのキーキャップは、パンタグラフ式などの複雑な構造で、ツメが非常に折れやすいため、絶対に無理に外さないでください。一度外すと、二度と元に戻せなくなる可能性があります。

🙋‍♂️【僕の体験談】キーキャップ丸洗いで得られた、新品以上の愛着

僕には、もう5年以上使っているお気に入りのメカニカルキーボードがあります。毎日使っているうちに、なんだかキーの打鍵感が重くなってきたような、タイプ音がこもってきたような気がしていました。

そこで意を決して、レベル4の「キーキャップ丸洗い」に初挑戦。キープラーで一つひとつキャップを外していくと、その下から現れたホコリや髪の毛、そして愛猫の毛の量に愕然としました…。「こんな場所で毎日文字を打っていたのか…」と、少し自分に引きました(苦笑)。

外したキーキャップを洗剤で洗い、ピカピカになったプラスチックの欠片たちをタオルに並べて乾かしている時間。そして、まるでプラモデルを組み立てるかのように、一つひとつ丁寧にはめ込んでいく時間。その作業は、面倒ながらも不思議な充実感がありました。

全てのキーをはめ込み終え、PCに接続してタイピングしてみると、あの「カチャカチャ」という軽快な音が、澄み渡るように響いたのです!まるで新品の時のような、いや、それ以上にクリアな打鍵感に、思わず声が出ました。自分でメンテナンスしたことで、ただの道具だったキーボードが、かけがえのない「相棒」になった瞬間でした。

まとめ:綺麗なキーボードで、気持ちの良い毎日を

キーボードの掃除は、少し面倒に感じるかもしれません。しかし、定期的にケアをしてあげることで、衛生的になるのはもちろん、タイピングの心地よさが戻り、仕事や趣味のモチベーションもきっとアップします。

全てをいきなりやる必要はありません。まずは、今日の終わりに10秒だけ、キーボードをひっくり返してシェイクすることから始めてみませんか?

あなたの相棒が、きっと喜んでくれますよ。

 

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